お疲れ様です! 借金4000万円医学生maruです! すみません、記事の最初の挨拶が「お疲れ様です」はおかしいですね(^^;;
昨日まで連日試験で、友達と「お疲れ」ばかり言っていたので、自然にそうなってしまいました 笑 とはいえ、20科目以上の試験がようやく終わり、全て合格しそうなのでホッとしています。
今回は僕が、医師接待の場に偶然居合わせてしまった2つのケースについてレポートしていきたいと思います。
そもそも接待は禁止されている?
僕が接待の場に居合わせた話を編集部の方にお話ししたところ、「製薬会社では今どき有り得ない」と大変驚いた様子でした。
では医療機器メーカーさんならOKなのかと調べると、ある転職サイトには、こうあります。
“医療機器営業職だと、よく医師に対する接待があるのでは、そのため毎日夜が遅くなるのでは、というお問い合わせをいただきますが、これは全くの誤解となります。かなり昔にはそのようなことがあったかもしれませんが、現在ではコンプライアンス上の観点から接待はむしろほぼ禁止されており、医師の側も接待を受けることを拒む傾向があります”
ですが、僕は一年の間に2回も接待と思しき場面に遭遇したので、「かなり昔の話」とも言い切れない現状が水面下ではあるのかもしれません。
「ご飯連れてってあげるよ」その1@高級寿司
大学のある科の先生に用事があり、アポを取ろうとしたところ、「ご飯行く?」と聞かれたので、「行きます」と即答した僕。
先生と一対一なのは緊張するけど、先生ってどんなものご馳走してくれるんだろう?と、ウキウキした気持ちもありました。
場所と時間を指定され向かうと、なんと15人ほどいたのです。しかも全員大人の方々で。ちらほらスーツ姿の人が誘導している…。
…え?
僕は入り口で10秒くらい立ち尽くしていたのですが、店の名前が間違っていないことを3回くらい確認して、勇気を出して入ってみました。
するとそこには誘ってくれた先生がいて、医療機器メーカーの説明会もあると言われて。
促されるまま、ワケもわからず烏龍茶を頼んじゃったりして(メニューもわからないので、飲み物を聞かれるたび、とりあえず確実にメニューに存在する烏龍茶を頼んでいたら、烏龍茶だけで3杯も飲んでいました)。
なんだか見たことないけど、絶対高い魚たちが次から次へと。コリコリした縦横の切れ目がたくさん入ったやつに、見たことないくらい大きな海老天! ウニは苦手だけど、喜んでいただきました(*゜▽゜)ノ笑
その先生はというと、結構遠くに座っていらっしゃって、ほぼ相手はしていただけませんでしたので、「なんで自分はここにいるんだろうー(´・△・)?」という感じでしたが、とりあえずご馳走を全力で楽しむことにしました 笑
ちなみに、誰にご馳走様を言っていいかわからなかったので、全員に「ありがとうございました」を言って、あえてご馳走様は言いませんでした。だって医療機器メーカー側が払っているのに先生にご馳走様を言ったら的外れだし、医療機器メーカー側にご馳走様を言えば、先生方が払っていない感が浮き彫りになるじゃないですか 笑
手術器具の説明も、先生方との会話も結構おもしろかったので、僕としてはいい思い出ですが 笑
「ご飯連れてってあげるよ」その2@高級焼肉店
もうお分かりだと思いますが、これも
「先生にご飯に連れて行ってもらえるなんて嬉しい」( *´艸`)
↓
業者の人ゾロゾロ、商品説明、ひたすら烏龍茶ゴクゴク
のパターンです。
なんとこれは病院実習で外部の病院に行った時の出来事で、回っていた科の先生が、例のごとく「ご飯連れてってあげるよ」って言ってくださって、僕はまた「お寿司かな? 焼肉かな? 前回はお寿司だったから焼肉がいいな(●´ω`●)」なんて浮かれていました。
なんとその地域で一番高級な焼肉店らしく、僕の期待としてはド真ん中でした(*゜▽゜*)
で、なんで業者の方が車で迎えに上がってくださるのでしょう?
で、なんで金網とトングの30cm先にはスクリーンが用意されているのでしょう?
業者の方はいきなり商品説明をするのは気が引けたのでしょう、初めはたわいもない雑談から始まりました。先生方は僕のことに興味津々で、色々質問してくださって、僕も色々答えるのですが、勤務時間が終わってからみんな集まっているので、もう22時なわけで。
僕がスキーで曲がりきれなくて転んだとか、将来はゴールデンレトリバーを飼いたいとかの話は、医療機器メーカーさんたちからすれば「もう、そんなのどうでもいいから、早く説明して帰って寝させてくれ」という感じだったに違いありません。
僕は煌びやかな店内にウキウキしながら、綺麗に並んだお肉を焼いて、好きなだけ食べて、隣の先生に勧められるままに期間限定の濃厚マンゴージュースやバニラアイスを頼み(いや、払うのは業者さんたちでしょ、とは思いつつ)、満喫させていただきました(*^^*)
結局、商品説明は30分足らずで終わり、3時間にも及んだその食事会は、日付を跨いでから幕を閉じました。
今回もまた、医療機器メーカーさんたちがお支払いをしたに違いないので、「ご馳走様」は言わず、みんなに「ありがとうございました」を言いました。
まとめと次回予告
医師への不当な景品類の提供を防止するために設立された団体である医療機器業公正取引協議会が設立されて30年近く経つようですが、医療界の接待はどうやら存在するようです。
実際に食事会では医療機器の説明が行われており、食事の場がなかったら忙しい先生方を捕まえて何十分も説明するというのも確かに非現実的な話かもしれません。
医師に対して時間をとって話を聞いてもらうとなると、土日をいただくわけにはいかないので、そうなると勤務時間外しかない。仕事が終わってお疲れのところ話を聞いてもらうのだから、それなりのものを用意しなくては、となるのも納得な気がします。
なお、医療用医薬品製造販売業公正取引協議会のホームページには「商談時に使う飲食代の上限は1人あたり5000円とする」とあり、製薬会社もどんな接待でも禁止!というわけではなさそう?です。
ただ、今回お話しした医療機器メーカーの接待は、2件とも1人あたり5000円は超えていたように思いますが…汗
医師になると、高級寿司や高級焼肉を企業からご馳走してもらう立場になるのかー、と夢が膨らむ反面、人の命に関わることだから、食べ物で釣らないでほしいとも思います。
実際のところ、高級料理を食べ慣れている先生方には大した賄賂にはならないでしょうけど。(^^;; 僕でも2回で飽きてしまいました 笑。どんなにご馳走されても本当にいいもの以外はNOと言わなくては!と思ったmaruでした。
次回の第15回は「イマドキ私立医学生のバイト事情」というお話です。お楽しみに!
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