こんにちは!借金4000万円医学生maruです!
前回の第6話「貧乏でも顔には『課金』する理由」を読んでくださってありがとうございます!
今回は、先日あった医学部ならではのエピソードをお届けします。
親の職業は8割が医師
医学部では、他の学部と異なり、親の職業が似たりよったりで、国公立医学部なら3割が、私立医学部なら5割が親は医師と言われています。(※1)
しかし、大学によって、特に大学の学費によってもその割合は異なるようで、2000万円台の安め(十分高いですが^^;)の私立医学部なら、必ずしも親が医師というのは多数派ではなく、ある程度バラエティーがあるようですが、うちの大学は違います。ゴリゴリの医師占有地帯となっています。
借金4000万円かけて入らないといけない大学なので(あ、僕だけですけど)、決して学費が安いほうではないうちの大学は、僕の体感で約8割が医師家庭です。両親が医師というサラブレッドにもたまに遭遇します。
今、LINEで上から10人、大学の友達を数えてみましたが、7人の親は医師で、1人は東京に一軒家を持つ社長が親、別の1人の親は医療系会社の、これまた社長、もう1人は帰国子女で、親の具体的な職業は不明でした。
大抵遊びにいくと、自分だけ非医師家庭なんてことになります。いや、それがすごくありがたいんですけど。こんな場違いなステージに立たせていただけて。
友達『お父さん何科?』→ 僕『人事課』
これだけ医師家庭が多いと、もう初めから医師と決めつけたうえで質問してくる人も少なくありません。そして母親ではなく、父親が医師と決めつけて聞いてくるケースがほとんどです。
僕の父は今でこそ無職ですが、かつてはサラリーマンとして働いていました。聞かれるからには答えてあげようということで、これまで父が経験した課を聞いてみました。審査課、事務管理課、企画課、管理課、だそうです。
今度聞かれたら、「企画課」って答えてやろうと、手ぐすねを引いて待っていました。
そして、ついにその時が来ました キタ━(゜∀゜)━!
友達「maruくんのお父さんって何課?」
僕「人事課だよ!」
〜空白の3秒間〜
友達「あ、医者じゃないのか、ごめんごめん」
あまりにも待ちに待った質問だったので、気合いが空回りして「企画課」というつもりが「人事課」という、実際には父が経験したことのない課を言ってしまいましたが、この際それは重要ではありません(笑)。
猫騙しを喰らわせることで、一瞬だけでもサラリーマン>医者という構図にできたことに意義があるのです(笑)。思ってもみない回答に、友達は鳩が豆鉄砲を食らった顔をしていました。
3秒後には所得の差を顕にしてごめんねとばかりに謝られて、一気にマウントを取り返されてしまったわけですが(^◇^;)
親の職業を聞くのはマナー違反?
友達以上に親が何科なのかを聞いてくるのは、先生方です。普段の講義では遠い教壇にいる教授とも、実習や個人的な相談といった、近距離で話す機会はしばしば訪れ、その時には必ず親の職業の話になります。なんなら受験の面接でも王道な質問です。
この記事を書くにあたってネットで下調べをしていたところ、ある非医師家庭医学生のブログでこんな意見を見つけました。
「どうして初対面の人に親の職業をズケズケ聞いてくるのか」
確かに、文学部なら、親の職業は何かなんて質問は初対面でしないだろうし、興味もそこまでないでしょう。
さらに、その学生は東京在住で、東京在住=お金持ちという思考のもと、最寄駅から金持ち度を探りにくる先生や、手術中、実家の資産価値はいくらかを聞いてきた指導医もいたそうで、その俗っぽさにがっかりしてしまったそうです。
単純に、目の前の生徒の親が自分と同じ職業かもしれないという興味も分かるとしながらも、この方は後日、先生方に不快であった旨を伝えに行ったそうで、中には謝罪してくれた先生もいたそうです。
かく言う僕も、友達に「親は何科か」をよく聞きます。開業医かどうかまで聞いてしまいます。そして、一瞬で年収を算定してしまいます。
でも、後から少し罪悪感を覚えます。借金しまくって親から送り出してもらって、やっとこさ通えているという立場で、さも自分もお金持ちで「あなたもお金持ちでしょ?」という確認をしているようで(いや、もちろん純粋に自分の憧れている科かどうか気になるというのもあるんですけど) 。
お金持ちの世界とはどんなものなのか、好奇心から、貧乏目線でズケズケ聞いてしまうのですが(↓誇張イメージ)、この方のような考え方もあることを知って、僕も少し気をつけなければならないと思いました。
(´_ゝ`)「ねー、親の車何~? ベンツでしょ、ベンツ! それともポルシェ?」
(;´Д`)゚「一応、ポルシェだけど…うぅ」
まとめと次回予告
今回は、「私立医学部では、医師家庭という前提で、父親が何科かよく聞かれるが、最近では親の職業をストレートに聞くのはマナー違反であると訴える声もある」という話をお届けしました!
僕なんかは良いとこのお坊ちゃんという前提で対応されることがあると、嬉しくて(というよりおかしくて)、とことんその設定で演じ切ります(笑)。
次回は「ブランドのバッグで盛り上がる女子たち」というエピソードをお届けします! 次回も読んでもらえると嬉しいです!お楽しみに!




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